Poesy of the Week_♡幾千年

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                                      *** by 斎藤博美先生

流砂に埋もれ
幾千年を眠っていて
ふいに寝姿あらわにされた

花ひらかぬまにまなこ閉じ
金髪 小さなフェルト帽
ラシャと革とのしゃれた服
しなやかな足には靴を穿き

ミイラになってまで
恥じらいの可憐さを残し
身じろぐあなたから立ちのぼる
つぶやき

ああ まだ こんななの
たくさんの風
たくさんの星座をめぐり
たくさんの哀しみが流れていったのに

     < 幾千年   茨木のり子>

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きょうは長崎に原爆が投下された日(1945年8月9日午前11時2分)とのこと。
茨木のり子さんの「わたしが一番きれいだったとき」という有名な詩を載せるつもりでしたが、現在の戦争や紛争の複雑さを思うと、(水爆の威力とはどんなものなのでしょう...)載せることができませんでした。
ただこの詩は戦後書かれた戦争をあつかった詩のなかで、最も秀逸な詩のうちの一つだと思いますので、興味がある方は是非読んでください。谷川俊太郎選の「茨木のり子詩集」が岩波文庫からでています。

戦争に負けた国に生まれたことは、あるいは幸運なことであったかもしれせん。
そのおかげで、戦後70年間ほど、面だってはどの国、どの地域の紛争にも武力で関わることがなかったのですから。
その状況もかわりつつあるようですが、この幸運、失うには大きすぎる気がします。

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次回は8/11(金)です❤︎
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