Poesy of the 2nd Week_アルゼリア風の

♡ 歴史の授業を
  僕はぬけ出して
  アルゼリア風の街で
  遊んでいてやった
     
     タバコをふかして
     時間を追っ払いましょう
     風にほほえみかけ
     海をよんで来ましょう

IMG_1006.jpg 

 (アルゼリア風の
  坂みちの上の空は
  ジェットの針で
  ぬいとりされていた)
  
  アルゼリア風の
  坂みちの上には
  海の肩を抱いている
  誰かさんの影法師
  
  ああ  あの姿は
  椰子の樹みたい
  椰子の実を一つ
  おとして よこせ
              <エスケープ>                     入沢康夫

IMG_1009.jpg 

みなさんの中には、授業をサボって、どこかで遊んでいた経験のある方はいらっしゃいますでしょうか。私はサボり癖はありましたが、度胸がなかったので仮病を使って、家でこっそりと遊んでいました。昔はエスケープする学生はたいていタバコを吸うようなタイプだったのですが、今はそんなことはないんでしょうね。

この詩の中にある不思議な開放感は「アリゼリア風の街/坂道」という言葉からも来ているような気がします。それから抜け出した科目が「歴史」だということも。
これが体育、物理、数学だったらちょっと違ったような...

この詩を書いた入沢康夫という詩人は知る人ぞ知るという感じの詩人で後に「わが出雲・わが鎮魂」という長編の詩の名作などを生み出し、また宮沢賢治やネルヴァルの研究でも知られています。

IMG_1936.jpg 
「エスケープ」が載っている処女詩集 倖せそれとも不倖せ



IMG_01711.jpg
次回は4月22日(土)の予定です。

スポンサーサイト

Comment

  • desultory
  • URL

私はよく、天沢退二郎と入康夫を混同します。二人とも詩人で、フランス文学の翻訳者で、宮沢賢治の研究者なんです。
ジェットの針でぬいとり……というのは、空を見上げたらジェット機が飛んでいたということですよね。飛行機雲が残っているのかな。
詩人の手にかかると素敵な街になりますね。行ってみたくなります、アルゼリア風の街。
最初の写真が詩にあっていますね。これは床ですか。

  • Keity**
  • URL

天沢退二郎もそうでしたね。入沢康夫の方が、軟弱(?)な感じ。それで、好きですけど。
私は飛行機雲だといいなと思いますが、この詩集では、船や飛行機など。外国へいく乗り物が出てくるので、ジェット機かもしれません。
最初の写真は、ユニオン通りのどこかの床の写真です。どこだか忘れてしまったけれど。

Leave a Reply